手書き乗車券の旅2017〜ひたち野うしく→東京〜
2017年の夏、私はとても長い旅をしました。その際に用いたのが、次のような切符です。
(使った切符)
見ればわかるように、この切符は通常の切符と異なり、手書きで作られています。
JRの乗車券は、一筆書きでなぞれるような経路であれば、とても複雑な経路ものであっても買うことができます。複雑すぎると機械で切符を作れないため、このような手書きの乗車券が出てきます。
・1日目(ひたち野うしく→長岡)
常磐線で新松戸、武蔵野線で南浦和、京浜東北線で大宮、宇都宮線で小山と乗り換えて小山で両毛線に乗り換えます。
両毛線では引退寸前だった107系電車に乗ります。107系は昔の急行列車の台車を流用して作られたリサイクル電車です。急行列車なのは台車だけで、中はただの通勤列車なので、ぶっちゃけ普通の列車と変わりません笑
栃木県から群馬県に入ってすぐの桐生で途中下車。
お昼時だったので、土砂降りの雨の中歩いて桐生名物・ソースかつ丼を食べに「志多美屋」さんへ。雨の中1時間半並んで食べるソースかつ丼は美味しかったです。
ソースかつ丼を食べた後は、両毛線で新前橋、乗り換えて上越線で水上、乗り換えて長岡へ向かい長岡で1日目を終えました。
・2日目(長岡→東京)
本日の目的地は東京なのですが、まっすぐ東京へは行かず、長野を経由していきます。
しらゆき号に使われているE653系は昔、常磐線特急で使われていたため、常磐線に縁がある私は懐かしさを感じました。
上越妙高からは北陸新幹線はくたかに乗り換えて長野県・佐久市の佐久平を目指します。
新幹線は速いもので、あっという間に佐久平に着きました。佐久平のある佐久市は浅間山の裾野にある高原の町です。乗り換え列車までは時間があったので、高原の空気や風景を楽しんで時間を潰しました。
この野辺山駅は日本で一番標高が高い場所にある駅です。日本一標高が高い駅なだけではなく、野辺山はリゾート地でもあるため、鉄道に興味がない方でも楽しめると思います。
私は鉄道マニアなので、 天気はあいにくの雨ですが、途中野辺山にある電波望遠鏡を眺めながら野辺山駅から歩いてJR最高地点を目指しました!
野辺山駅から2kmくらい歩くと、JR最高地点に着きます。
JR最高地点は鉄道マニアのための場所かと思いきや、意外と家族連れやカップルなど、一般の方がたくさんいました。
近くにあった喫茶店「最高地点」でソフトクリームを食べて休憩しました。
一休みしたら再び2km歩いて野辺山駅へ戻り、小海線で山梨県の小淵沢へ抜け、中央本線に乗り換えて甲府へ向かいました。
甲府は甲斐の虎として知られる武田信玄所縁の地です。駅前には武田信玄公の銅像があります。
甲府駅の前には甲府城跡があります。甲府城は武田信玄が築城したのではなく、武田氏が滅亡した後に豊臣秀吉の命で築城され、明治に入るまで使われたようです。
しかし、明治期に入ると、前世代の異物である城を壊すという風潮が全国的に見られるようになり、甲府城も例に漏れず壊されてしまいました。現在はその跡しか残っていませんが、天守跡から甲府市街を一望でき、良い観光スポットになっています。
甲府城を見た後は、甲州ワインを買い、中央本線の特急かいじに残って東京へ向かいました。
次回は東京から乗ったサンライズエクスプレスについて書こうと思います。